
トラリピやトライオートで自動売買をしているリリー(Twitter@父リリー)です。
トラちゃんは設定するだけなので、FXで7年負け続けた私ですら利益が出ました!
さて、投資をする上で最も重要な指標は金利です。
金利の仕組みだけは絶対に知っておいたほうが良いです!
投資するなら金利を知れ!リーマン後の低金利。コロナ後の金利上昇
[15日 ロイター] – 米連邦準備理事会(FRB)は14─15日に開いた連邦公開市場委員会(FOMC)で、インフレ圧力に対応し、2022年中に計3回の0.25%ポイント利上げを行う見通しを示した。
https://jp.reuters.com/article/fomc-instantviews-idJPKBN2IU25L
投資をしていると、よく金利を上げたとか下げたとかというニュースがあるけど、あれはいったいどういうことなのか?
なぜ、各国の中央銀行は金利を操作しているのか?
金利の仕組みは、投資(特にFX)をするうえでは必須科目なのです。
絶対に覚えておきましょう。
とりあえず「景気」とは何か?を知りましょう♪
景気とは、お金が動いているか?動いてないか?という気配です。
景気が良い=お金が色んな人の所へいったり来たりと動いている状況
景気が悪い=お金が一ヶ所に止まっていて動いていない状況
例えば、鯛君がアルバイト労働をして10万円のお給料をもらったとします。

➡鯛君は10万円でKANちゃんからゲーム機を買いました。
➡KANちゃんはそのお金で、ニャーから魚や鶏を買いました。
➡ニャーは、そのお金でMAIちゃんと居酒屋へ飲みに行きました。
➡居酒屋の店長は、来月もアルバイトの鯛君を雇うことにしました。
最初にあった10万円が4人の所を移動したことで、合計では40万円の経済活動が発生したのです。
みんながHappyになりました。
このように、お金が動いていることを「景気が良い」と言います。
逆のパターンです。
鯛君は、10万円を全て銀行に預金してしまいました。
➡みんなのところにはお金が回って来ません。
➡みんなは、お金が来ないので節約しました。何も買わない、どこにも行かない。
➡居酒屋も売り上げが減りました。
➡居酒屋の店長は、お客さんが減ったのでアルバイトの鯛君をクビにしました。

最初の10万円は、ちょっとだけしか経済活動を生み出しませんでした。
このように、お金があまり動かない状況のことを「景気が悪い」と言います。
ザックリまとめると
みんながお金を使えば使うほど、景気が良くなります。
逆に、みんながお金を使わないと、景気が悪くなっていくのです。
景気が良いとインフレ(物価上昇)が起きる。景気が良すぎるとヤバイ
当然ですが、各国の政府や中央銀行は、基本的には 「景気が良く」なるように頑張ります。
景気が良いと、みんなが物やサービスをどんどん買います。消費します。
➡ニャーもMAYちゃんもゲーム機を買いました。
➡ゲーム機会社は忙しいので、鯛君を正社員に雇います。
➡居酒屋の店長は対抗して時給をUPします。
➡鯛君はお給料が上がったので、高い最新型のゲーム機を買います。
➡そうして、最新ゲーム機がどんどん売れていって在庫が無くなってきます。
➡品薄になると最新ゲーム機の値段が高くなっていきました。
というように、景気が良くなると物の値段が高くなります。
これをインフレと言います。インフレ=物価上昇です。
物の値段が高くなる(インフレ)とは、言い換えるとお金の価値が低くなることです。
ゲーム機1個=1万円だったのが
ゲーム機1個=2万円(1万円✕2) になったとします。
これは、ゲーム機の物価が2倍に高くなったと言えますが
同時に「1万円」の価値が半分に低くなったとも言えます。繰り返します。
「1万円」というのと、ゲーム機1個と交換できたのに
「1万円」が2個ないと、ゲーム機1個と交換をできなくなってしまった。
「1万円」の価値はゲーム機0.5個分になってしまった。
ゲーム機が高くなり、「1万円」の価値が低くなった。
「物」が高くなり「お金」が安くなる。これをインフレと言います。
そんなこんなで景気が良くなりすぎると、物価がどんどん高くなり過ぎてしまいます。
言い換えると、その国の通貨の価値が低くなりすぎてしまいます。
例えば、急激なスピードでゲーム機が1個100万円とかになってしまいます。
今月のお給料が20万円だったのに、牛丼1杯が1万円になってしまうのです。
物価上昇(インフレ)が急激に進むと問題が多いので、そうなるのを止める必要があります。
そこで各国の中央銀行は、物価上昇率(インフレ率)を監視して
インフレ率が過熱してきたら、対策を行う必要があるのです。

景気をコントロールするために金利を操作するのです!
さて、やっと金利の話です。
おさらいすると
景気が良い=みんながガンガンお金を使う=物価がどんどん高くなる(インフレ)です。
これを止めるためには、みんながお金を使わないようにすれば良いのです。
ここで銀行と金利の出番です。
もし、金利を物凄く高くしたらどうなるでしょうか?
例えば、年間の金利を50%にします。
すると、銀行に1000万円をあずけると1年後に1500万円になるのです。利子だけで500万円です。これだと会社を辞めて利子だけで生活していけそうです。
お金を使うより、お金を動かさないで預金したほうが良くなります。
また、ローンで車や家を買おうとしても、金利が高すぎでお金をかりられなくなります。
という感じで、金利を高くするとお金の動きが弱くなるのです。
つまり、景気が悪くなるのです。これを「金融の引き締め」と言います。


逆に、景気が悪くて、みんながお金を使わないと、物が売れません。
すると、物価が安くなっていきます。これをデフレと言います。
デフレとはインフレの逆です。

物の値段が安くなるのは良いことのように思えるが、違うのじゃ。
➡物が安くなると
➡それを売っている会社の利益が減るじゃろ
➡すると、その会社の社員のお給料も減るのじゃ
➡会社は社員を雇わずに、雇用も悪化してしまう
➡みんなはお金を使わずに銀行に貯め込んでしまうのじゃ
➡会社は商品を売るために値段を下げるのじゃ!
というように、どんどん景気が悪くなってしまうのです。
これをデフレスパイラルと言います。負の連鎖です。
日本は、長いことデフレに苦しんでいるのです。物価が下がり、お給料が下がり、若者たちが正社員になれなくなってしまったのです。
では、景気が悪くて物価が下落するデフレになってしまった時に、どうしたら景気を良くしてインフレにできるのでしょうか?
答えは、さっきと逆です。
みんながお金を使うようにすれば良いのです。
方法は、お金をみんなに配ったり、金利を下げます。
例えば、金利を0%にすると、銀行にお金を預けても利子は1円ももらえません。
もっと凄いのはマイナス金利です。金利をー10%にすれば、銀行にお金を預けるとお金が減ってしまうのです。


金利が低いと預金するよりも物を買ったほうが良くなります。金利が0%なら借金をして車や家を買ったり、お金を持つよりも将来に価値が高まりそうな物とかゴールドに交換したほうが得になるのです
このように、金利を下げたりして景気を良くすることを「金融緩和」と言います。
金利を高くして、景気を悪くして、物価上昇(インフレ)をおさえることを「金融引き締め」 金利を低くして、景気を良くして、物価上昇(インフレ)にさせることを「金融緩和」 各国の中央銀行は、この「金利上昇」と「金利低下」を行うことで、上手いこと景気(物価)をコントロールしているのです。
一般的には、ゆるやかなインフレ(物価上昇)がベストと考えられています。
以上が、景気とインフレと金利の関係でした。

私が子供の頃は高級デパートやが沢山あって、屋上でゴーグルファイブのショーとかをやっていました。あれから40年近くたって、世の中はダイソー、ドンキー、ユニクロ、ニトリ、しまむらなどの低価格のお店が主流になりましたね~。
セール品の靴とか洋服なんかは、アジアの発展途上国よりも安いことがあります。
お勉強はここまで。現実の世界を見てみます。
リーマンショック後の低金利政策。Afterコロナの金利上昇
2008年のリーマンショックでは、沢山の会社が倒産しました。
当然、景気がめちゃくちゃ悪化して、お金が動かくなり、雇用もなくなり、物価上昇(インフレ)もなくなってしまいました。
そこで、各国の中央銀行は「金融緩和」をしました。
金融緩和とは、お金を市場にばら撒いたり、金利を超低下させて景気を良くすることです。
以下のグラフは、リーマンショック以降の主要国の長期金利の推移です。

みんなどんどん金利が下がっていることがわかります。
8年たった2016年頃に底をうって上昇しだしました。景気が回復してきたという意味です。
しかし、2020年にコロナショックで景気が悪化して、また一気に金利が低下しました。
一番下のDE10Yはドイツですが、マイナス金利になってしまったのです。
しかし、直近を良く見ると、少しづつ金利が上昇しています。
つまり、コロナショックの景気悪化から回復して、お金が回るようになり、物価がすこしずつ上昇してきたという意味です。
各国は超低金利を終了して、少しずつ金利を元に戻そうとしているのが今です。
Afterコロナでは、各国の金利が上昇していくのです。

グラフの中でぶっち切りに金利が低い赤い線は日本じゃ。日本はバブル崩壊後の1998年頃から、ゼロ金利政策というのをやっておるのじゃ。それだけ日本は景気が良くないのじゃ。失われた30年と言われておるのじゃ。

逆に一番上にあるMX10Yはメキシコじゃ。メキシコなどの新興国は、自国内の景気対策を頑張るよりも、金利を高くして海外からお金を投資してもらうために高金利政策をとっているのじゃ。
有名な高金利通貨は
南アフリカランド(ZAR)
メキシコペソ(MXN)
トルコリラ(TRY)
じゃ。

金利が高い国の通貨は買われる。金利が低い国の通貨は買われない。
上述したように、各国の中央銀行は金利を高くしたり低くしたりしています。
つまり、国によって金利が違ってきます。
すると何が起きるでしょうか?
例えば、
ニュージーランドの金利が30%で、アメリカの金利が5%だったとします。
つまり、ニュージーランドの銀行にお金を預けると30%の金利がもらえますが、アメリカの銀行に預けると5%の金利しかもらえないという意味です。
すると、アメリカ人の中には、ニュージーランドにお金を移動させて預金をしたいと思う人が出てきます。そうするには、持っているドルを売ってニュージーランドドルを買う必要があります。
言い換えると、ドル安ニュージーランドドル高です。
これが為替相場が動く理由の1つです。
基本的には、金利が高い通貨は買われて、金利が低い通貨は売られる。
私は金利の予測からFXの自動売買をしています。
具体例です。以下はNZD/USDの為替レート、両国の短期金利の差分、アメリカの政策金利です。
直近5年間分です。

一番下の「USD政策金利」が上昇するにつれて
NZDとUSDの金利差が少なくなっていきます。やがてUSDの方が金利が高くなりました。
それを相関してNZD/USDの相場も下がっています。
つまり、NZDを売って、金利が高まっていくUSDを買っている動きです。
というような事を予測しながら、私は自動売買の設定をしています。
年に1回設定をして、あとは1年間放置です。
以下は2022年のトラリピ設定です。

余談ですが、私が使っているチャートソフトは言わずと知れたトレーディングビューです。
私は色んな分析をするのが好きなので有料のPRO版を使っていますが
無料版でも、かなり使えるので超おすすめですよ!
有名投資家はかなりの率で使ていますという記事。
FXでの投資判断の精度を高めるには、金利や経済の知識があったほうが良いです。
私がおすすめするのは、カリスマ予備校講師細野さんの「経済のニュースがよくわかる本シリーズ」です。めちゃくちゃわかりやすいです。中古で400円です。
私は、Twitterでしょうもないことをつぶやいてます。
フォロワーは全然増えません^^
また、FIRE後の趣味として、子供の頃の夢だった映画監督を目指してYouTubeを始めました。その内容も趣味のアウトドアや死ぬまでにやってみたい世界旅行などです。
全然、登録者が増えないのでFIRE後も長いこと楽しめそうです^^
もしFIREできても、やることが無かったら家でお菓子を食べながらビールを飲んで、どんどんお腹がでてしまいますからね^^;