
あたし株式投資をしてみたいのだけど、「株なんてギャンブルと同じだからダメ!」ってMAIちゃんに怒られたの。
でも、株ってギャンブルじゃないウキキ?何だか良くわからないわキー。

なるほど。猿が株をやるってのは危ないけど
実は、株だから安全だとかギャンブルだから危ないという事ではないのです。
初心者は、投資とギャンブルの違いを理解していないので、投資と思いつつギャンブルをしていたりします。

ぎょぇ??
猿でもわかる。投資とギャンブルの明確な違い。
投資とギャンブルの世間一般的な線引き
では、投資とギャンブルっていったい何が違うのでしょうか? 投資もギャンブルも基本的には同じように、お金を賭けてお金が増えることに期待するゲームです。
しかし、世間一般的には以下のように線引きをされています。
超ザックリ言ってしまえば、リスクが低めか高めか?です。
投資の世界では、リスクとは「価格変動の幅」という意味があります。
●投資は、長期的、皆が勝てるプラスサム、一攫千金ではなくリスク低め
●ギャンブルは、短期的、運営と勝者と敗者がいるマイナスサム、0か一攫千金でリスク高め
投資は、投資する対象の優位性や将来の成長にお金をかけて、長期的に利益を期待する行為です。 短期的に一攫千金を狙うのは投資ではありません。
例えば、将来有望な企業の株を買って配当金をもらう場合や、数年かけて株価の値上がりを狙うような場合です。この場合は、企業は皆の投資金を使って成長し、株を買っていた皆も利益を得ることが可能です。
これを「プラスサム」と言います。サムはSUMで合計の意味です。みんなが最初に投資したお金の合計以上に、お金がプラスに増えたということです。

対してギャンブルは、短期的な勝負や一攫千金のドキドキを楽しむゲームです。そして、そのゲームを売る商売をしている運営者がいます。例えば、宝くじや競馬やカジノです。
まず、みんなでお金を賭けると、運営者が最初に自分の利益を抜いてしまいます。 これをマイナスサムと言います。みんなが掛けたお金の合計額から、運営者の手数料分がマイナスになるのです。
その残りのお金を「勝負に勝った者だけがゲットできる」というものです。
ず損をする敗者がいます。

投機もギャンブルに近く、短期的なトレードで一攫千金を狙うことです。ギャンブルとの違いは、よりお金を稼ぐためだけの行為という感じでしょうか。あとはギャンブルのほうが運要素が多いかもしれません。
また、投機は投資と同じように取引所のトレードで行われることが多く、カジノとか競馬場みたいにゲームをしきる運営者がいません。
投資と投機とギャンブルの違いを、ちょっと個人的な感覚もありますが、以下のように整理してみました。

両学長の動画が、とてもわかり易くまとまっています。
株だから投資でパチンコだからギャンブルという事では無い!
世間には色々な投資商品や投資手法がありますが、大雑把にリスクとリターンの関係をまとめてみました。
最も安全な金融商品は定期預金です。これはローリスクローリターンといって、リスクも無ければリターンもありません。
だんだんとミドルリスクミドルリターンになっていきます。儲かる可能性もあるけど同じくらい損をする可能性もあります。
例えば、上場投資信託(ETF)の中長期保有などはミドルかもしれません。

そして、短期間で大きなリターンを得られる金融商品ほどリスクが大きくなります。ハイリスクハイリターンです。
例えば、レバレッジをかけたFXのスキャルピング(秒や分単位のトレード)です。レバレッジとはテコの原理のことで、要は掛け金の何倍もの取引をできるシステムです。
さらにギャンブルになると、デッドorアライブの世界です。ギャンブルは特定の人だけが勝てないように「運の要素」が意図的に組み込まれています。完全に実力の世界だと、お客さんが集まらないからです。ギャンブルは「誰でもが一瞬で大金持ちになれる可能性とドキドキを売っている商売」だからです。

だけど、投資信託だからローリスクで、ギャンブルだからハイリスクとは言えないのです。実は、やり方によります。

はぁ?
初心者がチャート分析をしてETFのトレードをするのはギャンブル
何故なら、初心者のチャート分析はネットや本を読んだだけだからです。本で読んだことが本当に確率的に優位なのか?バックテストも行ってなければ、トレードする時間帯や、ニュースや指標などのファンダメンタル要素を考慮していないでしょう。
大口機関投資家の動きも想像してないし、リスクリワード比率の資金管理もしてないでしょう。メンタルコントロールも勉強していないはずです。
逆に言うと、トレードで安定して勝ち続けるためには、上記のようないくつもの要素を考慮して、それを瞬発的な勘レベルで判断できる経験値と、何の感情にも流されずにCLICKできる強いメンタルが必要なのです。一言では超修行が必要です。

初心者がトレード(売買)をやるとお金が減っていきます。理由は、勝っても負けても、その理由が良くわからないので、次第に自分の感情に従って行動するようになるのです。判断に勝てる根拠が無いのです。
初心者がハマるのは、だいたい以下のパターンです。
①相場はカンでも勝てる場合は多いです。そのため調子にのって掛け金を増やします。
②自分が利益確定をすると相場はどんどん伸びていきます。利益の取りこぼしを経験する。
③「儲けたい」という心理から、優位性が無いのにトレードをするポジポジ病になる。
④自分が損切りをするとチャートは戻っていくので
⑤損切りをしないで放置していたら大損をしてしまった。
⑥損切りばかりしてしまう。もう意味不明。やればやるほど損をしていきます。

というような感じで、負の連鎖にハマり、気づいたら口座の資金が無くなっています。相場は弱者の感情と逆に動くのです。
初心者がトレードするよりも、株を買って何も見ないで放置していたほうが勝てる確率は高いと思います。勝率50%なので。
逆にギャンブル種目でも上級者なら安定して勝てる
例えば、パチンコはギャンブルだと思われていますが、確率的な攻略法があります。ボーダーライン理論です。
パチンコは、チューリップという穴に玉が入ると抽選をします。抽選で当たる確率は機種によって固定されています。
では、どうして「勝ち続けられる人」と「負け続ける人」がいるかというと。チューリップに玉が「入り易い台」と「入り難い台」があるのです。これは、店長が釘を調整することでコントロールしています。パチスロは設定が1から6まであって大当たりの確率を変更することができます。
パチンコで安定して勝つ方法は単純で、チューリップに「玉が入り易い台」だけを、永遠に打ち続ければ良いのです。まぁ、それを探すのが技術なわけですが。

例えば、大当りの確率が1/200回で、大当たりすると1万円が儲かるパチンコ機種があるとします。
1万円を使って100回しかチューリップに玉が入らない台ならば、確率的には2万円を使わないと1/200回の抽選に当たらないので、どんどん損をします。2万円を使って1万円を稼ぐという負のサイクルです。
逆に、1万円で400回もチューリップに入る台があれば、確率的には5千円に1回大当たりして1万円儲かるので、続ければ続けるだけ永遠に儲かります。
このように確率的に儲かるか儲からないかの境目がボーダーラインです。上記の機種のボーダーラインは、1万円で200回以上の抽選ができる事なので「千円で20回」です。
千円で30回の台を見つけたら無限に続ければいいし、千円で19回の台しかなければ、やっちゃだめなのです。
しかし、素人は大当たりした時の興奮を忘れられなくてギャンブル自体を楽しんでしまう。確率的な優位性が無くてもプレイしてしまうのです。というかボーダーラインすら知らない人も多いです。だから簡単に負けるのです。

プロは、ボーダーライン以上の台を取ることに全力を尽くします。もし狙った台が取れなければ店を出ます。勝者は、負ける可能性が高い(リスクが高い)行動はしません。
同様に、ブラックジャックや競馬なども攻略法やテクニックで安定して勝てるようになります。しかし、それを習得するにはセンスや努力やメンタルが必要です。
その他のギャンブル行為
①1つのアイデアに賭ける資産の割合でもギャンブルか否かが分かれます。
例えば、全財産が1000万円の人が1つの投資信託に全額を賭けたらそれはギャンブルです。さすがに0円になることはありませんが、数か月で半額になることはあります。
②仮想通貨のように、過去の実績がなく、今後どうなるかわからないようなものにお金を賭けるのもギャンブルです。
そのため、1つの投資アイデアには多くても資金の10%くらいしかかけてはいけません。色々な商品や方向性に分散しておけば、一発で資産の大半を失うことはありません。これを分散投資と言います。当然に、一発で大儲けをすることできませんが、重要なのは一発で死なないことです。

私が初めてハマったギャンブルは麻雀です。大学に入って間もなくサークルの先輩に麻雀を教わりました。頭脳と心理戦の面白さにハマって、大学は麻雀をするために行く場所になりました。2年間で敵無しになりましたが、1年生からキッチリと留年しました。
同時にパチンコやパチスロにもハマっていました。パチンコは『CRモンスターハウス』や『CR大工の源さん』が大好きでした。
スロットはクランキーなどから4号機の大花火や獣王など万枚機(1日で20万円以上勝てる)へ移行してく時代でした。当時は裏物があったりパチプロも沢山いて面白い時代でした。
大学を卒業してからは世間一般的なギャンブルはやってません。しかし、FXにハマったり、ちょっと海外カジノに行ったり、今は仮想通貨がギャンブルみたいなものです。
ただし、資産全体からみるとギャンブルしている金額は少ないので、Totalではギャンブルをしていないと言えます。
猿でもわかる。投資とギャンブルの明確な違い。
ギャンブルの本質は「デッドorアライブのドキドキを楽しむこと」です。
お金が無くなるリスク=ドキドキがあるから、勝った時に何倍もの興奮を得られるのです。
投資は、将来をより良く生きるために今を使うことです。だから投資で破産したら本末転倒です。
安定して勝ち続けるためには「リスクを極限まで減らし、勝つ確率が高い場合にのみお金を賭け続けること」が必須なのです。

つまり、今を楽しむのがギャンブルで、将来を楽しむのが投資ってことね。ウキー
ところで、「勝つ確率が高い」のって何なのウキー?